野戦病院

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とある中東の国々で、何十年ぶりかの大戦争が起きた。

戦況はどの国も芳しくなく、どちらが有利ということも分かっていない
シーソーゲーム、長引くだけの持久戦となっていた。

宣戦布告された国の強羅撤退防衛線。

その地域は非常に荒れていて、常に弾幕が降り注いでいる。

そんな戦場の野戦病院に
バチカンのかの有名な大司教がその惨状を視察に来た。

多々あるベットからは戦場で
負傷した兵士が痛々しげにうめき声をあげて、
聞くも苦痛な不協和音の大合唱となっていた。

なんといたたまれない……。
大司教はその光景に思わず絶句してしまった。

ある重症の兵士を見るため、大司教はベットの前に立った。

すると、兵士は急に苦しみだし、傍ら似合ったメモに何か書きつけ
そのまま帰らぬ人となってしまった。

これも神のおひきあわせかと、冥福の祈りを丁寧に仰せられて、
兵士が最後に書き残したメモを手に取り、読んだ。

 


「あなたは私の酸素パイプを踏んでいる」



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