「すいませーん、警察ですがあけてもらえますか?」
警官の服装をした人影を見る。ああ、どうやらやっと来てくれたようだ。
私は、ドア越しからその姿を見ると、ドアを思いっきり開いた。
「お巡りさん、助けてください!
窓ガラスが割れてて家の中が荒らされてるんです!」
「これは大変だ、さっき一人暮らしの女性が何者かにレイプされた上殺されて金品を奪いとられてたんですよ。」
お巡りさんはそういって、私に話しかける。l
そんなことがあったのか。話を聞いたら私はたちまち怖くなってしまった。
「お巡りさん、私こんな状態じゃ怖くて怖くてたまりません。」
「それじゃあ、窓だけでも何とか塞いでみましょう。」
そう言って、お巡りさんに家に入ってもらった。
30分たってから、窓を何とか直してお巡りさんに休憩してもらうことにした。
「お巡りさん、本当に助かりました。お茶でも飲んでってください。」
「ありがとうございます、のどがからからだったんで助かります。」
トゥルルルル トゥルルルル
電話のコール音がダイニングに響く。
私はお巡りさんに少し笑みを見せる。
「たぶん妹からですわ、ちょっと失礼。」
電話を取る。
予想通り、妹からだった。どこか急いでいて、あせっているのか
息が、どこか切れている。
『もしもしお姉ちゃん大変なの!お姉ちゃんの家の近くで強盗殺人犯が逃走中だってさっきテレビでいってたの!』
「ああ私なら大丈夫よ、本当に心配しないで。」
本当に心配性な妹だ。私はヤレヤレと、いう表情をする。
『私もすぐ行くから。気をつけてねお姉ちゃん』
「はいはい、電話切るわよ?」
電話を切る前に、妹はもう一言くらい付けたした。
『犯人はお巡りさんの格好してるらしいから。
絶対に誰が来てもドアを開けちゃだめよ!』
電話が切れる。